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苦を離れ安楽に生きる…お釈迦様の教え

  • 執筆者の写真: Himica
    Himica
  • 2024年1月23日
  • 読了時間: 8分

お釈迦さまの説かれた教えは、最終的に生きながらにして悟りを得て佛となる事です。

お葬式も、亡くなった人をご供養すると思われていますが、本来の意味は生きている間に出家・・・仏門に入ると言いますが、そうではない在家のまま亡くなった人が仏様の弟子になる為の儀式です。

日本では、亡くなった人は仏となると言われていますが、本来の仏(佛)とは、輪廻転生をもう繰り返さない、全てのものから解脱=ほとかれた魂の事を言います。如来さまと言われる宇宙そのものとなった魂です。

如来さまというと、有名な方では、毘盧遮那佛(如来)、大日如来、阿弥陀如来等が日本ではよく挙げられますが、お釈迦さまも悟りを開かれ解脱された釈迦如来です。

お釈迦さまも言っておられますが、過去にも多くの如来さまが誕生し、未来世においても多くの如来さまが誕生するだろうと言われてます。

仏教の教えは、人間は輪廻転生を繰り返しながら、菩薩行(利他行)を繰り返しやがて佛=如来の悟りを得る事。そして二度と生まれ変わる事のない、苦しみのない世界から離れた如来となる事が最終的な人間の生きる目的だとされています。

 

それが目的ではあるのですが、それに至るまではいかないまでも、菩薩道を歩くにはどうしたら良いか?

苦しい人生というものからどうしたら救われるか?

本来人として生まれた目的は、幸せを生きる事です。

それを実行する為、お釈迦様は大事な生きる為の教えを残されたのです。

苦しみから逃れ、安楽を生きる方法をお釈迦様は35歳の時悟りを開かれ80歳で入滅されるまで薬45年間にわたり法を説き続けられました。

苦というものに対しても諦らかに見つめる事、その苦を離れた時に安楽、この世の極楽浄土といってよいでしょうか?極楽浄土、つまり天国とか天界という所に生きながらにしてたどり着けるという事です。

 

その中で現世の生きる人間の世界を次のように説かれました。

 

一切皆苦       

お釈迦さまはこの世を「一切皆苦」と表現されました。苦とは日本語で言う苦しみの事を指すのではなく、思い通りにならない事、それを意味するものです。その中に四苦八苦というものが挙げられます。

仏教のことばで、「四苦」は、生・老・病・死の四つの苦しみ。

「八苦」は、この四苦に

愛別離苦(あいべつりく)愛するものと別れる苦しみ

怨憎会苦(おんぞうえく)憎むものと出会う苦しみ

求不得苦(ぐふとくく)求めても得られない苦しみ

五陰盛苦(ごおんじょうく)心身の苦痛

・・・を加えたもの。「四苦八苦」で、ありとあらゆる苦しみのことを言います。

 

諸行無常

お釈迦さまは「執着」が苦を生むものとも言われています。

それを理解するには、全てがそのままであって欲しい、こうでなければいけないだとかいうものも執着につながるとされました。

それを知るには、まず世の中が必ずその状態を保つことはなく、全て移り変わっていくものだと知る事です。

日本では、諸行無常だというと平家物語の平家滅亡を連想されがちです。盛者必衰の理と関連付けされがちです。

それは、釈尊の説きたかった諸行無常の一つでしかありません。

ただ、私達の脳は安全欲求というものがあって、変化を嫌うという性格を持っています。変化というものが、実は人間にとって苦しいものになってしまうものの一つだという事でもあります。それが執着とも言えるのです。

全てが無常の存在であることを理解することが大切なのと共に、この状態は永遠には続かない。若し自分が逆境にいたのならば、それも変える事ができるんだという事を伝えたかったという事に是非気が付いて頂きたいと思います。

 

諸法無我

全てのものは因縁よって生じたものであって実体性がないという意味と辞書には出てきます。

そう言われましても・・・?というのが私が初めてこれを読んだ時の気持ちです。

では?という事でない頭をひねってみました。

 

無我というのは、行きつくところ仏の境地とも言える状態を指します。そこには、全ての因縁というものから離れた(解脱)宇宙そのものの成り立ちを意味する世界だけが存在します。

簡単に言うと神さまの中でも偉い神さまの住む天界です。ほぼ、宇宙の根源と訳して良いでしょう。

全ての物事はそこから、始まっていて現実世界に見える物事は、それの現われにしか過ぎないという事です。

つまりは、佛さま(如来さま)偉い神さまの住む世界の現われがこの人間の住む三次元の世界であるという事です。

般若心経で説かれる「色即是空 空即是色」この色とは物質の事を言い、空はこの物質世界を離れた四次元以上の高次元の世界。この世界は物質世界に見えて実のところ四次元以上14次元の世界(偉い神さまの住む世界)までも内包しているという事です。

その三次元の世界に執われる事がないように。自分それからあらゆる物質への執着は無意味であるという事でもあります。

それに、補足して言うと、この世に生まれるのは因縁が消滅出来ていないから、輪廻転生を人は繰り返しているのだという事になります。

・・・というのが解釈になりますが、では何故そんな苦に満ちた世界を宇宙という偉い神さまが作ったのかと言う事になってしまいます。

それは、全ての生きとし生けるものが愛と感謝という神の心を実行する場所でした。苦を知る事で安楽の楽がどれだけ素晴らしいかを知る事もできます。

そうして各々の魂が次元を上昇していける場所がこの世界です。

本当の神の愛の素晴らしさ、これを体得してみんなで菩薩さまになって利他と感謝の心を忘れずに生きていきましょう。

これが、本当の人として生まれた者の使命だという事を思い出していただきたいと思います。

 

 

涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

これは、お釈迦さまの説いた人が至るべき心の最高の境地を表したものです。

前述の「四苦八苦」などの生きていく上で避けられない苦しみ、執着をもたらす様々な煩悩。

それらから離れた悟りと言われる安楽を得た高次元の境地、如来の智慧と呼ばれるその智慧が完成された境地。これが涅槃と言われるものです。サンスクリット語のニルヴァーナの音訳です。

その揺るぎない、安らぎの境地は、言葉にすると愛とか慈愛、若しくは慈悲という念に包まれた素晴らしい静寂に満ちた世界です。宇宙の根源の意思そのものとも言えるかもしれません。それを表す言葉が「寂静」です。

 

この最高に幸せな境地に人間が到達する為にお釈迦さまは、様々な真理を説かれたという訳でもあります。

 

それを妨げる人間の持つ大きな問題の一つが煩悩と言われるものです。

煩悩とはその字の通り人を煩わせ悩ませるものです。

煩悩の数は、108あるとされ、新年を迎える時には、その煩悩の火が消えるようにという事で、除夜の鐘を108回ついて今年は幸せな年である事を願うものです。そんな事やっても煩悩の火は消えることなくまた一年たつ・・・そんな繰り返しをしているものです。

煩悩が消えなければ、悟りの境地に入る事はできません。なので煩悩とはこういうものだと多くの教えを残されていますが、それを読んでるだけでも頭がおかしくなってきそうな程です。

これを読み切れば幸せになれるかと言ったら、読むべきかもしれませんが、頭でっかちになるだけで本来の悟りへの道が開かれるはずもないと思う次第です。

人が幸せになる事・・・そういう単純な話・・・これがお釈迦さまにしろキリスト様にしろ望まれた事なので、幸せになれればそれで良いのです。最低これだけは知っておきたい事だけ分かれば、自ずと人は人である以上気づけるはずです。

お釈迦さまの最後に残した言葉とされる「自灯明 法灯明」最後には、自らと法のみを頼りにせよと言われた通りです。なぜなら人間は神の現われ、神の分け御霊だからです。

 

話を煩悩に戻しましょう。

生きていると、思い通りにならない事ばかりに突き当たる…そして憤り、怒りを抱き、時には誰かを怨む・・・そんな経験を誰もがしていると思います。そうなった時あなたは、どうしますか?

あいつが悪いとか、世の中がおかしいとか・・・何かのせいにする事が多くあるかもしれません。また、人によっては、自分が悪いんだと自分を責め続けたりする人もいます。

これらの原因となるのが自分の心、魂です。人は得てして何かのせいにしたがるものですが、それを引き起こしているのは実は自分の心、魂という訳です。

疑いや、間違ったものの見方、間違った欲望、必要のないプライドなど・・・それが煩悩であり、原因は自分の中にある・・・起こった事柄は自分の心を映し出す鏡のようなものだと言ってよいでしょう。これを世の中では引寄せと言ったりもしています。

ただし、それが如来の智慧から見て正しいものであればそれを否定する事はありません。欲を全て否定することなどは反対に執着につながります。

人は、神の現われでもあるのです。その一人一人の中に神性を宿している訳です。

神さまは間違った欲を付けるはずはないとは、銀座まるかんで有名な斎藤一人さんのよくおっしゃることですが、全ての欲望を煩悩として否定するのも間違いです。

 

その上で、前述の諸行無常や諸法無我というものをとらえて、自分の人生に生かしていく事が大切です。

 

お釈迦さまの教えは、葬式の為のものではありません。

生きている人間がどうしたら幸せになれるかという教えです。

是非、皆さまも正しいお釈迦さまの教えを心で、魂でとらえられて幸せな人生を生きる糧にしていって下さい。

 
 
 

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